木曽の便り
中学生の育林・植樹学習
5月15日(土)に木祖村菅の林の中で、木祖中学校の生徒たちの育林・植樹活動の一環として、しいたけ菌の駒打ち作業と炭焼き用木割りを体験してもらいました。
9時40分頃に、教育長と中学校の先生に引率されて菅古道を歩いて生徒たちがあらわれました。最初に挨拶した後で、指導員から作業内容の説明があり、生徒たちは4班に別れて作業を開始しました。2班は電気ドリルで丸太に穴を開ける作業をしました(上の写真)。1メートル弱の丸太に縦に6個の穴を開け、太い丸太の場合は、4列24個の穴を開けます。最初は生徒たちも恐る恐る穴あけをしていましたが、慣れてくるとスピードアップしてきました。
穴が開いた丸太を別の2班に渡します。この2班はしいたけ菌のついた長さ2cm、太さ5mm位の駒をハンマーで穴に打ち込みます。全部で100本の丸太がありました.
半分くらい終わった頃には、生徒たちも疲れてきたようなので、小休止して、ちょうど出来上がった山菜汁を味わってもらいました。
休憩後は元気が出たのか、作業がはかどり、昼ごろには全部の丸太の駒打ちが終わりました。山菜汁を飲みながら昼食を取りました。
昼食後、炭焼き用の木を割る作業を体験してもらいました。右の写真のように、楔を打ち込んで縦に割れ目を入れ、割れ目の横から別な楔を打ち込んで、更に割れ目を広げ、3,4回楔を打ち込むと2つに割れます。指導員の方に聞くと、1300度の高熱で3日間焼くと備長炭のような硬くて、2酸化炭素の発生がない高級な炭ができるということでした。
しいたけ菌を打ち込んだ木は、来年の春まで、この林の中に置き、来年の秋に収穫できます。昨年もしいたけ菌の駒打ちをしましたが、獣害にあうといけないので、すでに中学校に持って行ったということでした。