木曽の便り
太々神楽初奉奏祭
毎年1月4日に木曽町三岳にある御嶽神社別殿で太々神楽の初奉奏祭が行われます。
1時から千秋閣で太々神楽保存会の総会があり、その後に別殿に行くと、すでに地元の人たちや報道関係者が着座していました。しばらくして子供たち10数名が入ってきました。子供たちが伝統芸能に触れることは継承につながり、大変良いことと思います。
年初の神事の後に、太々神楽の初奉奏が始まりました。舞う人も太鼓、笛、手拍子の演奏をする人もすべて男性で、12月に特訓をして初奉奏祭でその成果を披露します。太々神楽には全部で12の舞があり、全部を舞うと1日がかりになるので、毎年4つの舞をして、3年がかりで一巡するようになっています。今年は最初の4つの舞、「岩戸開、御神入、番舞(つがいのまい)、五返舞(ごへんぱい)」が披露されました。
岩戸開
天の岩屋戸に御隠れになった天照大御神の出現を願い、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が舞をまったという故事に基づく神楽
御神入
御幣(ごへい)に宿る神の恩頼(みたまのふゆ)を広く世に蒙(かがふら)しめようとする神楽。宮司舞とも呼ばれる。
番舞(つがいのまい)
岩戸開から変化した舞で、舞手の袖を合わせることで、雌雄一対の連帯感を表わす舞
五返舞
勇壮な動きにより、神々の御魂(みたま)の働きを高め、人々に神の御稜威(みいつ)を蒙(かがふら)しめようとする神楽
最後の五返舞は天狗の面をかぶって舞います。後から確認したところ、目が空いているところからの視野が狭いので、位置を確認するのが大変ということでした。そのためか少し方向がずれたりして、中々揃わないところがありました。
全ての舞が終わった時には3時半頃になっていました。