木曽の便り
田島御嶽神社星祭
毎年12月19日にさいたま市の田島御嶽神社で鎮火星祭大祭が行われます。
19日は前日からの雪が降り積もっていたので、朝早く起きて、家の周りや駐車場の雪かきをしてから、車で田島御嶽神社に向かいました。関東平野に入ると、晴天で雪もなく穏やかな天候でした。12時45分頃に田島御嶽神社に到着し、受付をした後、山田國光宮司に挨拶をし、大祭が始まるのを待ちました。
午後1時から神殿で大祭が始まり、神事が執り行われました。山田宮司と斎員が玉串奉天をした後に、全員が2列に並び、祭壇前に進んで玉串奉天をしました。そのあとで外に出て、火渡りの神事が始まるのを待ちました。
鳥居を通って、山田宮司と斎員が入ってきて、火渡りの神事が始まりました。積み上げられた松の周りを、御祓いをして回り、火打石を打ちながら回り、巻物を広げて表面を向けて回り、更に九字を切って回りました
神殿から運ばれてきたロウソクの火を使って、積み上げられた松に火が点灯されました。最初は煙が立ち込め、煙が横に向かって上がりましたが、大きな火柱となった時はまっすぐ燃え盛っていました。余りに熱いので、少し離れて見ることにしました。山田宮司は鈴を鳴らし、祈祷を続けました。下火になってきたところで、火渡りができるように大きな竹の棒で燃えかすが均されました。このころになると、信者の方たちは靴を脱いではだしになって、火渡りが始まるのを待ちます。私も靴を脱いで待ちました。
まだ火がくすぶっているところで、山田宮司が火渡りをされ、その後で丹念に塩がまかれて、一般の信者が火渡りが始まりました。
火渡りの後で、山田宮司に時間をとっていただき、神社所有の貴重な文献をいくつか拝見させていただきました。その中には明治2年4月 一心末廣同行と署名された教本がありました。恐らく一心行者の弟子の方が記述された教本ということでした。
その後で、直來の席に招かれて、奥様手作りの煮物・キンピラゴボウ・お漬物をいただきながら、信者の方達と話をしました。隣席の女性の方は体調が悪くなって、医者で治らなかったところを、山田宮司に徐霊していただいて健康を取り戻したということでした。前の席の信者の方は元県庁の職員で、最近がんの手術をしたばかりということでしたが、術後とは見えないお元気な様子でした。不思議な体験をされた信者の方々は、山田宮司に書いていただいたお札を大切そうに抱えて、帰って行かれました。私はうどんを2杯もいただいたうえに、信者の方々とお話をする機会が得られ、誠にありがたいことと感謝いたしております。