木曽の便り
御嶽山三十八史跡巡り説明会
昨年、御嶽山の山麓、山中、頂上周辺に残っている史跡から38の史跡を、700年の歴史を持つ御嶽神社の宮司に認定していただきました。38の史跡を知っていただくために、各史跡の名称と所在地が分かるように石碑を設置し、パンフレットを作成し、更に、各史跡の年代、史実ないしは伝承を伝えるために朱印帳を作成し、「御嶽山三十八史跡巡り」の仕組みを構築してきました。写真は剣が峰頂上と石碑です。
ほぼ準備が整ったので、3月12日に「御嶽山三十八史跡巡り」の説明会を実施しました。会場は木曽町の合同庁舎の講堂で、広い会場ですが、参加者は50人くらいだろうと予想していたところ、開始時間が近づくと会場一杯に約140名の人が集まって、大盛況の説明会になりました。
國學院大學の中山郁先生に「霊峰御嶽山 歴史とその魅力」を講演していただきました。近世から現代に至るまでの御嶽信仰の歴史を分かりやすく説明されました。また、魅力については、御嶽に来ると日常生活から切り離されること、御嶽講社に参加すると人間関係のトレーニングができること、日本が失っているものが御嶽にはあることなどをあげました。参加者の中には御嶽信仰の歴史を初めて聞く人もいたようで、大変参考になったと思います。
休憩の後に、御嶽山三十八史跡巡りを構築してきた経緯、苦労話、実際に史跡巡りが始まった場合の仕組みについて説明をしました。
参加者にはパンフレットと朱印帳を進呈しました。
4月の連休前に全ての準備を終える予定ですので、是非訪れていただきたいと存じます。