日々の出来事
ユネスコ中部東ブロック大会
9月19日(土)、20(日)の2日間、甲府市の富士屋ホテルにおいて、「2008年度中部東ブロックユネスコ活動研究会 in 甲府」が開催されました。大会のテーマは『「育てよう平和の心」共に生きる世界を目指して、学び行動しよう』です。開会式の後、基調講演で作家の江宮隆之氏が「日韓友好の絆~浅川兄弟に学ぶ平和の心」と題して、講演をされました。日本が朝鮮を支配していた時代に、山梨県出身の浅川兄弟が朝鮮において残した現地の人たちとの交流、柳宗悦の民芸に強い影響を与えた朝鮮の白磁についての話を通して、人間としていかに生きるべきかのお話をされました。全く無名の人であっても、その生き様によって、今でも韓国の人たちによって慕われ尊敬されるという、非常に感銘を受けるお話でした。
特別講演で大月短期大学名誉教授 田中収先生の「富士山の特異性と文化遺産・自然保護」と題してお話されました。郷土を愛する科学者のお話は面白く、新たな温泉の発掘など、科学的知識を活用されて郷土の発展に貢献している姿に感動しました。
懇親会では甲州太鼓の演奏がありました。奏者が全員女性なのでびっくりしました。
2日目に各県のユネスコ活動事例発表会がありました。
厚木ユネスコ協会は中学校の教頭先生が4年前から子供たちにユネスコ活動の体験をさせていくうちに子供たちが自らユネスコ活動をするようになったというお話でした。実際に男女の大学1年生から若者らしく活力のある活動内容の報告がありました。約100名の中学生・高校生・大学生の会員がいるという、高齢化に苦しんでいる他の協会からは全くうらやましい報告でした。
浜松ユネスコ協会もやはり理科の先生が子供たちに科学活動をとおしてユネスコの普及活動をしている報告がありました。
二つの協会の報告から、教職員の中にユネスコの理解者を得て、子供たちにユネスコの平和の心を伝えていくことが大切であると実感しました。