木曽の便り
末廣教会70周年大祭
末廣教会の開教70周年大祭に招待されて、12月8、9日に京都に行ってきました。8日は前夜祭があり、9日の朝にホテルからバスで嵯峨大覚寺そばにある末廣教会に行きました。末廣教会は木造の趣のある建物で、由緒ある親王の書や陶器の壷、皿が沢山飾られていました。北川教会長のお話によるとこの地に教会を設立した頃は、きつねや狸が横行して、油断しているとお弁当をさっと取られたことがあったということでした。
午前10時から記念大祭が斎行され、御嶽教の村鳥管長と先生方、来賓、信徒の方々が臨席し、北川教会長が祭主となって神事が粛々と行われました。
記念大祭の後にホテルに戻り、記念祝賀会が開かれました。竹太鼓の演奏の後に教会長のご挨拶がありましたが、心を打つ内容で、奥様や信徒の方々が涙ぐんでおられました。村鳥管長のご挨拶の中に教会長のお人柄を表すお話があったのでご紹介します。教会長は人としての心構えについていろいろな場面を例にとってお話されたようです。「提灯は顔を照らすのでなく、歩きやすいように足元を照らすのだよ」、「料亭などに入るときに侍が女性に刀を渡すが、女性が侍の前を歩くのが正しい。前から切りつけられたときに女性が盾となり後ろの侍に刀を渡すことができるからだ」、「『一見の客はお断り』というのは失礼な話と思うかもしれないが、実はお客様をもてなそうとすると準備に時間がかかるので、心を込めたおもてなしができないということで、お断りするのだよ」と3つの例を挙げて、気配りの大切さを教えていただいたとお話されました。
京都らしく舞妓の華やかな舞があり、教会長のお孫さんも加わったバンドの演奏があったりして、おもてなしの心にあふれた祝賀会でした。
若先生のすばらしい締めくくりの挨拶があり、最後に教会長の3人のお孫さんから管長、教会長、副教会長に花束贈呈があり幕を閉じました。由緒ある末廣教会の70周年の大祭に参列できたことは誠にありがたいことです。感謝申し上げます。