木曽の便り

秘境 百間滝

Hyakken.jpg御嶽山麓にある随一の滝が百間滝です。

かってはこの滝で水行をされた先達がいましたが、昭和59年の長野県西部地震で滝壺に降りる道が崩れてから行く人もなくなり、百間滝に向かう道は熊笹に覆われてしまっています。

知り合いの先達から体力があるうちに百間滝に行って水行をしたいので、世話をしてほしいという依頼がありました。強力(ごうりき)の一人が案内できると言うので、8月28日にお二人の先達と強力の3名で百間滝に行きました。先達のお二方は右の写真のように水行をされました。写真の倍くらいの落差のある滝ということです。

実は私も誘われましたが、所用で行くことができなかったので、先日お二人に様子を伺ったら、大変な難路だったようで、行かなくて良かったと慰められました。熊笹が生い茂り、それを掻き分けていく間に露で下着までぐっしょり濡れてしまったそうです。滝壺に降りる道も絶壁のような道で、何度もすべり落ちたようです。途中の梯子も朽ちて用をなさなかったとのことです。

滝壺の近くから水しぶきで濡れ、滝壺に入って水行をしているうちに、思わず座り込んでしまったら、冷たい水で足がしびれてしまい、登って戻れるかと心配するほどだったようです。

念願がかなったので、お二人とも大変満足されていました。

私は百間滝へ行ったことがないので、取りあえず六合目から展望台に行って百間滝を見てみたいと思いました。


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