日々の出来事
並木一心霊場を訪ねて
昨日(18日)、埼玉県の御嶽信仰の教会長の葬儀があったので、深谷市に行って来ました。故教会長は税理士として大きな足跡を残したようで、会場には税理士関係者が多数出席していました。また、高野山真言宗とも関係が深かったようで、真言宗の御導師のもと葬儀が執り行われました。
葬儀の後、知り合いの先達に案内していただき、葬儀会場近くにある一心行者の霊場に行って来ました。一心行者は御嶽山王滝口を開山した普寛行者の弟子で、一心行者の衣鉢を守る講社が関東にたくさんあります。一心行者は中山道薮原宿の旅籠日野屋を定宿としていたようで、日野家には一心行者直筆の掛け軸があり、家宝として大切にしています。一心霊場は江戸時代に建立されましたが、寄進者の中に薮原宿日野屋文平の名前が刻まれていたことが、教会作成の資料の中にあったので、一度は一心霊場を訪ねてみたいと願っていました。
一心霊場は道路沿いの駐車場から少し奥まったところにあります。幾つかの石碑と普寛行者と一心行者の石像がありました。大きな石碑(右の写真)に一心行者直筆の銘文が刻まれていますが、当然ながら日野家の掛け軸と同じ書体です。
薮原宿日野屋文平の名前が刻まれている石柱を探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。中央に150年忌の石碑がありますが、寄進者の中に日野製薬創立者の日野文平の名前が刻まれていました。(右写真左下)
思いがけずに歴史的に関係の深い一心霊場を訪ねることができました。様子がわかったので、教会作成の資料の内容と確認する予定です。