木曽の便り

奈良井夏祭り

Naraina1.JPG(奈良井夏祭り)

毎年8月11,12日は住居のある奈良井地区の夏祭りです。11日の朝に街道沿いの格子を取り外し、簾(すだれ)をかけます。12日が本祭りです。簾の内側の障子とガラス戸を取り外して、神様を迎える準備をします。江戸時代後期に立てられた家なので、狂いが生じてガラス戸を外すのに一苦労しました。上の写真は簾越しに街道の様子を撮影したものです。

Naraina2.jpg朝から沢山のカメラマンが来て祭りの様子を撮影したり、被写体として興味を引くものがないかと歩き回っています。昼ごろに家の入り口の戸を外したら勝手に家の中に入ってきて、休憩したり、簾越しに撮影したりしていました。左の写真は隣の家に何か興味を引くものがあったのか、カメラマンの放列ができた様子を撮ったものです。

Naraina0.JPG奈良井の夏祭りの特徴の一つとして、裃を着た若い衆がお囃子の演奏を披露していくことです(右の写真)。祭りの行列はお囃子の演奏をし、街道沿いの各家に寄って挨拶をし、お酒を飲んだりするので、非常にゆっくりと進みます。わずか1キロくらいの距離ですが、昼に鎮神社を出発した行列の先頭が家の辺りに着いたのが4時を回っていました。数軒前に行列が来たときに、神様をお迎えするために簾を外します。

Naraina3.JPG右の写真はどこの家の子供たちか分かりませんが、私の家の前で腰掛けて祭りを見物している様子を撮ったものです。このように中山道の宿場町のお祭りは誰でも自由に出入りできるのが特徴の一つです。

毎年夏祭りに来ている馴染みのカメラマンが昨年の夏祭りに撮影した写真を置いていきました。何年か前に、娘に「去年と同じ着物を着ているね」と言ったカメラマンがいるので、私も毎年服装を変えるようにしています。


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