日々の出来事
御嶽普寛神社
江戸時代の寛政4年(1792)に普寛行者が木曽御嶽山の王滝口を開き、普寛行者及びその弟子たちが御嶽信仰の布教活動をしたことから、関東の信者が木曽御嶽山の登拝に訪れるようになりました。また、普寛行者が百草の製法を御嶽山麓の村人に伝えたという言い伝えがあり、木曽地域にとって普寛行者は大恩人の一人です。
普寛行者は享保16年(1731)に武州秩父郡大滝村落合(現在の秩父市大滝)に木村信次郎の子として生まれました。その生家の跡に建立された御嶽普寛神社に行ってきました。中央自動車道の勝沼インターで降りてから約1時間半くらい走ったところにあります。
第19代の木村普侯宮司にお会いして約1時間半ほど歓談しました。古いたたずまいの少し肌寒い神殿の中に関東周辺の御嶽教の講社ののぼりやはちまきがあることから、中心的存在であることがわかります。普侯宮司から普寛行者に関する貴重な資料をいただきました。神殿脇には江戸時代のままの普寛行者の墓地があり、埼玉県の文化財史跡となっています。