縁(えにし)

2022年11月

hino_blog_enishi_202211.jpg(2022年11月)

 今年は暖かい日が続いているので十月に入っても秋らしい紅葉を見ることができません。温暖化対策として木曽の森林の保全をすることの重要性を感じています。八月に御嶽信仰に関わる貴重な体験をしたので、御嶽山に関する記述をします。

 御嶽山は標高三千六十七メートルの剣が峰と外輪山からなり、その雄大な山容から古くは王嶽(おうだけ)すなわち王の御嶽(みたけ)と尊称され、それがいつしか御嶽(おんたけ)と呼ばれるようになりました。御嶽山は三千メートル以上の高山にしては登りやすい山です。これは、二百年以上にわたる登山道改修の積み重ねの結果であると思います。森林限界までの登山道には、歩きやすいように枕木を置いて段差を付け、森林限界から上は石を使って段差を付けたり、枕木で歩きやすくしています。このように整備された登山道も、冬の間に積もった雪や雨水で傷む箇所があるので、平成十九年から夏山登山が始まる前の七月二日に黒沢口と王滝口の登山道整備を実施しています。
 
 江戸時代の後期に御嶽山の黒沢口を覚明行者が開き、王滝口を普寛行者が開いたことにより、一般の人が御嶽山に登拝できるようになり、先達に率いられた信徒による御嶽参りが盛んになりました。行場、霊神碑、お座立てなど御嶽信仰特有の文化が発達しました
 
 弊社は御嶽山麓の黒沢口と王滝口に直営店があり、御嶽山に参拝にお出でになる信者の方々に立ち寄っていただいています。

 私は昨年まで毎年七月二日の御嶽山登山道整備、七月一〇日の御嶽山剣が峰頂上奥社の開山祭、九月三日の御嶽山剣が峰頂上奥社の閉山祭に参加していました。剣が峰頂上の開山祭・閉山祭には早朝に家を出て車で登山口に行き、登山道を歩いて剣が峰頂上に上り、式典に参列した後に下山していました。脚力が少し衰えてきたので今年から開山祭と閉山祭は社長に任せることにしました。

 今年は御嶽山頂上周辺に行くことはないと思っていましたが、平開講の磯村勝嶽先生から御嶽山夏山登拝に同行するようにとお誘いを受け、磯村先生と十名のご一行の方たちと八月一七日から一九日まで登拝に同行しました。
 
 一七日に御岳ロープウェイに行き、ロープウェイに乗った後、登山道を歩いて登りました。八合目の女人堂で昼食を取り、九合目の石室山荘で休憩し、二の池山荘で宿泊しました。

 一八日は二の池山荘を出発し、賽の河原、摩利支天の山すそを通り、五の池小屋に行きました。開山祭と閉山祭の時に五の池に行くことはなかったので、貴重な体験でした。五の池小屋で休憩後、壽美王乃命のお社に行きました。このお社は二〇二一年八月に磯村先生が建立し、壽美王乃命様を遷宮しました。壽美王乃命様は古事記に出てくる邇邇芸命様と伺いました。お社にはいろいろなものが収められていますが、その中の四本の刀の一本を日野製薬の発展と社員の健康のために授けていただきました。この社の知名度が向上し参拝する人が増えることを願っています。

 弊社は昭和二十二年(一九四七年)七月に設立してから今年七十五周年を迎えました。御嶽山噴火により御嶽山麓の直営店の売上大幅減少による苦難の年もありましたが、長く継続できているのはお客様のおかげと感謝しております。

 今後もよろしくお願い申し上げます。


日野製薬オンラインショップ