縁(えにし)

2020年10月

hino_blog_enishi_202011.jpg(2020年10月)

 今年は異常気象が続きましたが、十月に入り秋らしい気候となってきたので、ようやく紅葉を見ることができるようになりました。山々に囲まれた木曽谷では針葉樹が多いですが、見事な紅葉を見ることができる場所があり、目を楽しませてくれます。次第に寒さが増し十月十八日に木曽町三岳にある弊社の里宮店の近くの太陽ヶ丘公園から初冠雪した御嶽山の全容を見ることができました。

 今年は新型コロナウイルスの感染により人の移動が少なくなり、弊社の直営店を訪れる人が減少していましたが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除され、「Go To トラベル」などの感染症予防対策が出てから国内の人の移動が増えてきました。江戸時代の街並みの面影が残る奈良井宿を訪れる観光客をたくさん見かけるようになりました。御嶽山麓の参拝客や観光客・登山客も増えてきたように感じています。。

 今年は会長として毎年定期的に開催される様々な団体の会合に出席する予定でいましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止策としてほとんどの会合が中止され、日々の過ごし方の工夫が必要となっています。

 体力を鍛えるために自宅で自彊術体操や「フィットネスバイク」を行っていますが、それ以外に奈良井宿を散策するようになりました。宿場内には江戸時代からの歴史的建造物や神社・寺があり、目を楽しませてくれます。昔の中山道を通って奈良井宿と藪原宿の間にある鳥居峠まで歩くこともあります。国道十九号の鳥居トンネルができるまで車道として使われた道で、しばらく歩くと左手に展望台があり、そこから奈良井宿を一望することができます。途中から木々の間にある江戸時代からの細い道に入って峠に向かって歩きます。時には観光客を見かけることもあります。この峠を通ったことのある松尾芭蕉の句碑を見ると歴史的に由緒ある峠であると感じます。峠の頂点を少し超えたところに御嶽神社があり、そこから御嶽山を見ることができます。約一時間の登り道なので足腰が鍛えられます。

 長野県の南部には山を隔てて木曽谷と伊那谷があります。奈良井宿から伊那谷に行く昔の車道はほとんど車が通らないので散策に適切です。木曽谷と伊那谷を結ぶ長野県道四九三号線と合流する辺りから戻ります。自然を楽しみながら散策ができる奈良井宿に住んでいる幸せを感じています。

 今年は大学時代の友人と東京で会食することもなくなりましたが、友人からウェブ会議ツールのZoomで会合をしようという提案があり、Zoomを初めて知りました。

 友人からZoomのやり方を教わり、自宅のパソコンからZoomミーティングに参加することができました。先日大学時代の寮の友人、後輩、現在寮に住んでいる大学生との二回目のZoomミーテイングがありました。その中で後輩の一人がプレゼンテーションを行いましたが、目の前のパソコンからプレゼンテーション資料を見ながら講演者の説明を聞くことができ、パソコンにつないだマイクから質問をすることができるので、会議室での講演よりも見やすく聞きやすく質問しやすいと感じました。

 新型コロナウイルス感染予防対策をプラス思考で取り組むことにより新たな体験をすることができ、有意義でありました。

  

                       日野製薬株式会社

                       会長 井原 正登


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