縁(えにし)

2019年5月

hino_blog_enishi_201906.jpg(2019年5月)

 今年は、四月に入ってから雪が降ったり、朝に零度以下の気温の日が続きましたが、中旬を過ぎてから暖かい日が続き、春の花の開花が遅い木祖村でも大型連休前に桜や山吹などの花が満開になり、目を楽しませてくれました。

 今年は平成から令和に変わる記念すべき年です。四月二十七日から十連休に木曽地域を訪れる人たちが弊社の本社や直営店に立ち寄られたときに「おもてなしの心」で対応できるように全社員で協力体制を組みました。

 連休の初日に、JR東海が行っている「さわやかウォーキング」があり、何本かの特急列車と特別列車がJR中央線の奈良井駅で臨時停車しました。このイベントの参加者は、江戸時代の宿場の面影が残っている重要伝統的建造物群保存地区の奈良井を散策した後、昔の中山道の山道を歩いて鳥居峠を越えて木祖村薮原に降りてきました。木祖村のコースの中に日野製薬も含まれており、参加者が次から次へと会社見学に訪れてきました、見学通路で錠剤工場の見学をした後、資料室で日野製薬の歴史や製造している百草、百草丸、百草錠、普導丸についての説明を行いました。たくさんの参加者の方々に日野製薬の会社見学をしていただき、ありがたい思いをしています。

 二〇一四年に御嶽山が噴火してから昨年の夏まで登頂できませんでしたが、昨年九月二十六日から一〇月八日まで黒澤口登山道から剣が峰頂上に登ることができるようになりました。今年は七月から登頂できると想定されるので、七月二日の登山道整備の日に剣が峰頂上まで登りたいと思っています。

 王滝口から登頂できるようになるのは九月下旬のようで、残念ながら夏山に間に合いません。

 御嶽山に御嶽信仰の信者の方たちが滝行をされる滝がいくつかあります。その一つの王滝村にある清滝は、二〇一七年六月の長野県南部の地震のときに清滝に向かう道が被害を受けて通れなくなり、右側に新しい道(仮設道路)ができました。ところがこの道は急こう配で登りにくいのと、滝の近くに着替えの小屋がないという問題があり、信者の方たちから昔の道を復元してほしいという声がありました。四月一日の人事異動で長野県庁に戻ることになった木曽地域振興局長には大変お世話になったので、お礼のあいさつに行ったときに、「清滝に行く昔の道は県の事業として復元する計画を立ててある」というお話があったので、連休中に清滝に行き、状況を見てきました。地震の時に壊れた着替え小屋はそのまま残っていましたが、滝のすぐ横に男性用と女性用の更衣室が設置されていました。降りていくときに昔の道を遠目に見たところ、ひどい損傷を受けているようには見えませんでした。壊れた更衣室とその周辺にある瓦礫の山を撤去し、昔の道を整備すれば、通れるようになることが確認できました。

 昨年の登山道整備で二ノ池まで登った時に足の衰えを強く感じました。車で通勤していてほとんど歩かない冬の間でも室内で足腰の鍛錬ができるように、今年の二月に「フィットネスバイク」を購入しました。自転車をこぐようにペダルを踏みますが、重い負荷がかかっているので、こぐのが大変です。こぐ時間を少しずつ伸ばし、今は二十分間、音楽を聴きながら行っています。

 フィットネスバイクや自彊術体操をすることにより、年齢による体力の衰えを防ぎ、健康的な生活を送れるように努めていきます。 

                       日野製薬株式会社

                       会長 井原 正登

     


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