御嶽山整備事業

 標高三千六十七メートルの剣が峰と外輪山からなる御嶽山は、その雄大な山容から古くは王嶽(おうたけ)すなわち王の御嶽(みたけ)と尊称され、それがいつしか御嶽(おんたけ)と呼ばれるようになりました。(()

 御嶽山は信仰の山としても知られており、毎年7,8月に御嶽信仰の教会・講社が登拝に、1月には御嶽山麓の霊場に寒参りに来ます。その折に、御嶽山麓にある弊社の店舗に立ち寄っていただいています。

 創業者の日野文平の「社業を通じて社会に奉仕する」という社訓を守り、御嶽保全のためのボランティア活動に力を注いでいます。

1.登山道整備

毎年、夏山の始まる前の7月初旬に行われる黒沢口と王滝口登山道の七合目から剣が峰頂上までの登山道整備に弊社社員も参加して、溜まった土砂を取り除いたり、緩んだ枕木のくいを打ち込んだり、切れたロープの張り直しなどの整備作業を行っています。

御嶽山登山道整備1.JPG

これとは別に、六合目から六合目と七合目の中間点まで、弊社社員が、中間点から七合目までは行場小屋の人が生い茂った熊笹を刈って、通れるようにします。今は、七合目までロープウェイで行くことができるようになったので、この道を通って登る人はまれですが、79日に黒澤口里社本社のご神体が剣が峰頂上奥社に遷座するときに、宮司をはじめとする神社の方々は六合目から歩いて登るので、このとき難儀しないように、熊笹狩りを行っています。

ロープウェイができるまでは、六合目から沢山の人がこの道を通って登山をしました。弊社も中間点に六合半店をかまえ、商売をしていました。現在のようにペットボトルがなく、水筒に水やお茶を入れて携帯していた時代に、六合半店で冷たい「はちみつ水」を振舞っていました。今でも、暑い夏の登山の途中でいただいた「はちみつ水」が忘れられないという方がおられます。この「おもてなしの心」の伝統を継承していく所存です。

 今は六合半店は閉じて営業をしていません。

 

2.木曽ユネスコ協会を通してのボランティア活動

 弊社代表取締役が理事長をしているNPO法人木曽ユネスコ協会は御嶽に残る地域遺産を保全するためのボランティア活動を行っています。

2.1      御嶽山三十八史跡巡り

御嶽山麓、山中、頂上周辺には歴史的に由緒ある史跡が数多く残っています。

¨       御嶽蔵王権現三十八座のうち現存する御嶽信仰ゆかりの霊場

¨       鎌倉・室町時代の領主木曽氏や江戸時代の山村代官が寄進した建造物・絵画など

¨       御嶽神社、御嶽講社によって建造された霊場

¨       水行の滝(自然の滝、御嶽講社が作った人造の滝)

¨       神秘的な霊域

この中から、御嶽神社の宮司に三十八の史跡を認定していただき、名称、所在地が分かるように石碑を建立したり、その由来を記述した朱印帳と特徴を表す朱印を作成して、「御嶽山三十八史跡巡り」の仕組みを構築しました。さらに、配布用のチラシ、パンフレットを作成したり、ホームページを開設して普及活動に力を入れています。 http://ontake38.com/

御嶽山三十八史跡巡り2.JPG

 

2.1      参詣道の整備

 かつては信者たちが訪れていた三十八史跡の中の霊場も、最近は訪れる人も少なく、霊場への参詣道も整備されていないために、荒れ果て、通りにくい道になっています。荒廃した参詣道を2008年から整備しています。

百間滝への参詣道整備

 百間滝小屋から百間滝の滝つぼに向かう道は、途中に落石のある危険な箇所があるので、黒沢口案内人組合の協力を得て、2008年と2009年に落石の箇所を避けて通る新しい道を開削しました。

 百間滝への参詣道整備1.JPG

黒沢口の参詣道整備

 かつては黒沢口を登る車道は千本松までで、そこから歩いて登山していましたが、今は六合目まで車道があり、別ルートで御嶽ロープウェイがあるので、千本松から六合目までの登山道を歩くのは、一部の御嶽信仰の教会・講社だけとなり、登山道には倒木があったり、地肌がむき出しで、雨が降ると滑りやすく、歩きにくい道になっていました。

案内人組合や地元の有志と、倒木を切断して撤去したり、熊笹狩りをしました。すべり易い 坂道は地元の業者に依頼して、角材を使った段差をつけて歩きやすい道にしました。

 黒沢口参詣道整備1.JPG

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